転倒による圧迫骨折のため入院中で、退院が決まったため環境調整をしていきたいというご相談でした。
娘家族と同居しておりますが、日中は共働きのため一人でお過ごしのご利用者さまでした。
ご家族さまのご要望は「自分たちが居ない日中にとにかく転ばないようにしてほしい」とのことでした。
リハビリの先生にご様子をうかがうと、何かに掴まれば歩いていける状態。
であれば、やはり手すりですね。
日中で一番使う部屋は、「リビング」「トイレ」です。また、平日はデイサービスに行かれるとのことなので、やはり「トイレ」の環境調整がまず第一に必要だと感じました。
廊下には掴まるところがなく
廊下からトイレまでの導線に手すりを設置していきました。
これで廊下からトイレまでの導線は確保できました。
次にトイレ。
トイレ内も掴まるところがなく、ドアを開けて便座までたどり着くときに転倒の危険性があります。
そこで、このように設置しました。
ドアを開けたらすぐに掴まれるように横手すりを設置し、縦手すりをつかんで方向転換。
横手すりを使って安全に便座まで座ってもらいます。
排泄後L字縦手すりを使って便座から立ち上がり、また横手すりを使ってドアを開けて、廊下の手すりにつかまって居室に戻ってもらえるようにしました。
トイレにすでに手すりが設置してありますが、こちらはレンタルのトイレ用手すりです。
介護保険による住宅改修工事は、市役所に事前申請をして、市役所の許可が下りないと工事ができないので、工事完了までにお時間がかかることもあります。
なので、退院後から住宅改修工事まで安心してトイレで排泄できるようレンタルのトイレ用手すりを代用して利用していただいておりました。
住宅改修が終わりましたので、こちらのレンタルのトイレ手すりは引き上げさせていただき、ご家族さまも「これで日中の不安が少し解消された!」と喜んでおられました。
ご本人さまはもちろん「トイレに行くのが楽になった!とくに夜間は安心できる!」とおっしゃっていただきました。