手すりの取り付け高さについて

手すりの高さは標準的な身長の方であれば床面から750～850mm程度。ちょうど腰骨のあたりに取り付けるイメージになります。

玄関など段差がある箇所であれば、廊下側の床面から750mm程度の高さから、段差を上がって手すりを上方に握り替え、600mm程度の長さがあればよいでしょう。

手すりは身体の重心より
前方にくるように設置

手すりは身体の重心より前方にくるように設置するのが基本です。
便座からの立ち上がりなどの場合は、前面の手すりを握って、おじぎするように前傾姿勢をとるとスムーズに立ち上がることができます。

身体の重心よりも後方に手すりがあると、次の一歩を踏み出す際に支えがなく不安定となり、転倒してしまうなどの危険につながります。

タテ手すり・ヨコ手すりの使いわけ

タテ手すりは便座からの立ち上がりのように手すりを握りながら、身体を前方に引き起こす動作を支えるために使用されることが多いです。
また、ドア横のタテ手すりのように、扉の開閉動作を支えるためにも使われます。

ヨコ手すりは歩行動作の支えとして使われることが多いです。
また、トイレや浴槽からの立ち上がりでプッシュアップの支えとしても使われます。

手すりの太さは太め？細め？

手すりは握る動作と滑らせる動作をスムーズに行う必要があるため、少し太め（φ35）に感じるくらいを標準としています。
もちろんその方の手の大きさに合わせて細め（φ32）を選択することも可能です。

取り付けが難しい場合は
レンタルも活用できる

場所によっては手すりを工事で取り付けることが難しいケースがあります。また、賃貸アパートや公営住宅にお住まいの場合なども工事が現実的でない場合もあります。
そういうときはレンタル品の手すりで代用するということも可能です。お住まいの条件によって、上手に選択していくと良いと思います。